【お稽古の手引き🔰】

「ゆるぽか内観法」のセミナーが終わって、すでに1週間が過ぎました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 自宅へ帰り、さあ、お稽古をしよう! と思ってみたものの、一人ではちょっと難しいかも…

  そんな風に感じられている方がいらっしゃるかもしれませんね。

 

そのような方でも、無理なくお稽古を続けていただくために、お勧めのお稽古方法を今日はご紹介いたします。 いま順調にお稽古が進んでいる方は、もちろんその方法で進めていってくださいね。 ただ時間がなくて全然できない…という状況がやってきたときに、1分でも2分でも、切り替え上手になるためのお稽古はできる、ということを知識として知っておいていただきたいので、参考までに読んでおいてください。

 

今回ご紹介するのは、次のように少しずつステップを踏んで、お稽古を重ねていく方法です😀   【お稽古の手引き🔰 【ステップ①】5分間、5種類のものを続けるのが難しい方のばあい、はじめの「とろとろ状態」になるためのお稽古だけを慣れるまで数日つづけてみるという方法があります。 1日1分ならできる!という方、多いのではないでしょうか?

 

実は、このステップだけでもマスターできれば、気持ちを落ち着かせ、脳波をβ波からα波へと移行させることができるようになっていきます。 緊張していて気が上がっていたら、それを下げる習慣を身につけましょう。 それは「切り替え上手」をめざすということでもありますね💛

★途中で、いわゆる雑念が邪魔をしてきた場合、これはよくあることなのですが、そんなときには、雲が風にたなびいていくように、目の前から自然に消えていくのをゆったりとながめ、雑念がなくなったときに、覚えている個所からもう一度やり直していきましょう。

 

雑念に邪魔されるのはどのステップでも起こりうることです。1分で終わるはずのプロセスが多少ながくはなりますが、集中力を鍛えるつもりで淡々と続けてみてください。

 

★次のステップに移るタイミングは、個人差がありますので、ご自分の直観で決めてください。1日でも、3日間でも、あるいは1週間でもまったく問題はありません。

 

「ゆるぽか基本ワード」がすらすら言えるようになり、なんとなくイメージができるようになって、身についてきたな~と感じたときを目安にしてもいいでしょう。

  【ステップ②】次は「ゆるゆる状態」をつくるお稽古でしたね?

 

まず①のお稽古をすませ、その後に②を続けていきます。

 

【①+②】のセットを、何日か慣れるまでお稽古してください。このステップにかかる時間はおよそ2分でしたね。

 

この2つの段階を数日つづけ、スムーズにできるようになったら、次のステップへ進みましょう。

 

【ステップ③】次は「ぽかぽか状態」をつくるお稽古です。

 

ここでも【①+②+③】を順番に行います。これにかかる時間は3分ぐらいでしたね。 このあたりで、慣れてくると、言葉だけではなく、イメージも自然と湧いてくる方が多いようです。 参加してくださった方の感想を拝見させていただきましたところ、時おり温かさを感じます、という内容が寄せられておりました。 その調子で【ゆるぽか内観法】によって心と体をゆるめるながら、【副交感神経】や【毛細血管】を育てていっていただければと思います。 まだそこまで実感できないかたも、まずは心をくつろがせ、落ち着かせることができるようになってきたら、次のステップへ自然に移行していきますので、ご自分の内なる治癒力を信じて、焦らず淡々とお稽古をお続けになっていただければと思います。

 

【ステップ④】こうして最後まで、各ステップを重ね合わせていきましょう。

  最後は【①+②+③+④】ということになりますね。 最後のステップは、ご自分の過去の気持ちが良かった体験を思い出し、その感覚を自分の細胞に伝えるためのお稽古です。とにかく極上の気持ち良さを思い出してみましょう。

 

こうして部分的に、少しずつお稽古を積み上げていきます。 いかがでしょうか? ちょっと難しいとお感じになった方でも、少しずつ新しい要素を加えながら、段階を踏んでお稽古を積み重ねていくことで、最終目標の【ゆるぽか状態】に向かっていくことができるんです。 ★注意点があるとすれば、この①~④の順番は、大脳生理学に基づいて組み立てられたものなので、必ず①から始め、順番は変えないということ、そして

 

★どの段階のお稽古をしても、最後に【ゆるぽか呼吸法】を10回行って、頭をスッキリさせて【頭寒足熱】の状態を確認してから日常生活にもどること、このくらいでしょうか。

 

【ゆるぽか基本ワード】をしぜんに唱えることができて、少しずつイメージが湧いてくるようになると、お稽古自体が楽しくなってくるはずです。

 

ゆっくり、ていねいに、どんな変化が起きてくるか無邪気に楽しみながら、お稽古を続けていただければと思います。

 

たとえば ”動く禅”と呼ばれている茶道のお稽古でも、はじめのうちは「手前に何回まわすんだったかしら⁇」「どちらの足から入るのか忘れちゃった!」などなど、はじめのうちは毎回どぎまぎしながら、お稽古を重ねていくものです。

  でも何度も繰り返し同じ動作を重ねてくうちに、心が落ち着き、頭のなかも空っぽにすることができるようになり、自然と美しいお点前になっていきます。

 

このゆるぽかのお稽古も、体こそ動かしませんが、こうしたプロセスにとても似ているところがあります。

忙しく毎日をお過ごしのことと思いますが、すきま時間を活用して、創意工夫をしながら「ゆるぽか内観法」をお続けいただいただき、いつでもどこでも、一杯のお茶を心の底からほっと味わえるような体質へと変化を重ねていっていただければと思います。

 

             「ゆるぽか研究会」代表 岩田明子