今回のテーマは「自律神経」と「食生活」の関係についてです。
腸内環境を整えて免疫力を強化することは、病気の予防ばかりでなく、健康回復のためにもなりますよね。
長い目でみたらウイルス対策にもなるんですよ(^^♪
では、始まりはじまり〜。
年末に買った、わけありりんご↓
そろそろ食べた方が良さそうなので、今日の朝食は「りんごスープ」にしようかな…
材料はたったこれだけ。
りんご半分、豆乳、くず粉少々。
作り方も簡単。
野菜スープと同じ要領で、りんごを適当な大きさに切り、植物性オイルで、しなっとなるくらいまで炒めます。
りんごの固さは、胃が弱っていれば細かく切って柔らかく、そうでなければお好みで。
オイルの代わりに、水炊きでもよいと思います。
器に豆乳と葛粉を入れて溶かし、りんごが入っているお鍋に注ぎます。
火にかけながら、葛粉が溶けるように木べらなどでゆっくりとかき混ぜ、
鍋底からトロトロの感じが伝わってきたら弱火にして、全体にとろみがつくまで混ぜます。
これで終了。
とっても簡単!
今回は、はちみつと、少しふやかしたクコの実を入れました。
お塩を一つまみ入れても。トッピングはお好みで。
りんごだけの甘さで十分に美味しくいただけます。
葛粉を少し多めに入れると、カスタードクリームのようになるので、そこにシナモンをひとふりしたら、デザート感覚でいただけますよ♪
冷めたらプリンような感じになります。
分量はいつも目分量で適当に作っているので、興味のある方は「りんごスープ」で検索すると色々なレシピが出てくると思います。お好みのレシピで試してみてくださいね。
今回は、大まかな分量ですがカップ1の豆乳(牛乳でも可)、小さじ2杯ぐらいのくず粉(片栗粉でも可)で作りました。
甘みをたす場合、もし腸内環境を整えて免疫系を強化したいのなら、できるだけ白砂糖は避け、てんさい糖、蜂蜜、メープルシロップなど、腸内の善玉菌が元気になるようなものにしましょう。
たとえば私が長年住んでいたドイツは深~い森に囲まれた国。
花粉症で苦しんでいる人は日本と同じように多いんです。
ですからその季節の前になると、つまり今頃から、医師たちは腸内環境を整えて花粉症対策をはじめることをすすめます。
クリスマスシーズンから、このバレンタインデーの季節まではどうしても甘いものを取りがちですよね。ドイツも日本も、状況はとてもよく似ています。
腸内環境を整えるのは、アレルギーだけでなく、うつ対策の一つにもなりますから、興味のある方は無理のない程度に食生活を見直していくことをおすすめいたします。
さてコラムの後半は、食生活と自律神経との関係についてのお話です。
(くずの花)
自律神経トレーニングをされている方のなかには、胃腸障害の方がかなり多いので、今回は消化の良い「りんご」と、身体を温める日本古来の漢方薬でもある「くず粉」を使って、身体に限りなく優しいもものをご紹介したのですが、
胃腸にとって大切なのは「何を食べるか」だけではありません。
「いかに食べるか」「いかに作るか」も大切です。
「ゆっくり味わって食べること」
「心を込めて感謝しながら料理すること」
自律神経系のバランスを整えるためには「心のあり方」がとても大切なんです。
「早くつくらなくっちゃ!」とあくせくした気持ちで、あるいは義務感にかられながら台所に立つと、それだけで呼吸が浅くなり肩に力が入って緊張してしまいますよね。
そんなとき、交感神経が活発になって、胃はきゅ~んと縮まり硬くなっているはずです。
どんなに身体に良いものを口にしても、もし胃がカチカチに縮まっていたらどうでしょう?
消化力は残念ながら落ちてしまいますね。
緊張していたりイライラしている自分にふと気づいた時には、ご自分の胃をいたわる気持ちで両肩の力をす〜っと抜いてみましょう。
深呼吸を数回してみてもいいですね。
「副交感神経」の方にスイッチが入っていれば、リラックス&休息モードになっているので、「胃」は元気に働いてくれるはずです。
慌てて作っても、短縮できる時間はたかだか数分程度。
ゆとりを持つという、ちょっとした気遣いによって、心が落ち着き、身体もより健康な状態に導かれていくのです。
心にゆとりを持ち、自分をいたわる気持ちを取り戻すだけでも、りっぱな自律神経トレーニングになると、わたしは思っています。
自律神経トレーニングの音声データを聞いている方の場合、練習中ほど脱力ができないとしても、食事をしているときに両肩の力を抜いて、いつもより少しだけ意識的に ”ゆっくり” 味わって食事の時間を楽しんでみてください。
音声データの内容が身についてきたら、次の目標は、こうやって練習で得たエッセンスを、少しずつ生活の中に吹き込んでいくということになりますね。
日は徐々に長くなっていますが、まだ寒い日は続きそうですね。
寒い冬のお夜食にも「りんごスープ」をど~ぞ。
心も身体もポカポカにしてくれます。
是非ご賞味あれ。